グラナドス(1867~1916)は近代スペインの作曲家・ピアニストです。
同じくスペインの作曲家であるファリャ(1876~1946)と同時期に活躍された方ですね。
このアルバムではピアノ曲の代表作である『ゴイェスカス』から正編6曲と、『スペイン舞曲集』から「オリエンタル」「ビリャネスカ」「アンダルーサ」が収められています。
どれもピアノの旋律が叙情的で美しく、また聴きやすい曲です。
「オリエンタル」「アンダルーサ」は特にスペインらしさのある曲で印象的ですね。
wikiによると『ゴイェスカス』は「ゴヤ風の音楽」。ゴヤは画家のフランシスコ・ゴヤ。
グラナドスはゴヤの絵が好きだったようです。ただし曲はムソルグスキーの「展覧会の絵」のように絵そのものを描写しているのではなく
雰囲気重視のなんとなく?
私はゴヤといえば、黒い背景でおどろおどろしい絵「わが子を食らうサトゥルヌス」や「1808年5月3日」「空中に舞う魔女たち」といった内面的な作品が思い浮かぶので曲のイメージからは遠いのですが、グラナドスが言っているのは宮廷画家時代のほっぺが桃色の作品群のなのかなと思っています。
晩年聴覚を失い、重く暗い絵に移り変わっていく画家の、まだ憧れをともす絵は繊細な魅力をともなっているのかもしれませんね。
実物の絵をみてみたいです。
ピアニストのエル=バシャは、ベイルート生まれ。とても技術がありレパートリーの多い方との事です。
この方のラベルを聴いてみたいです。
下記はハイレゾ音源がDLできる[e-onkyo music]のリンクです。視聴もできます。